老後住まいの傾向について

一人住まい、二人住まい、家族住まい、老後住まいなどと、言われます。建物の様式や大きさ、部屋数に関係なく、これらはそのカテゴリーに当てはまる人達の、一般的な暮らし方の傾向を指しています。そしてそれらの言葉は、それぞれのニュアンスを感じさせる代名詞的な使い方をされる場合もあります。たとえば、家族住まいは賑やかで多忙、老後住まいは静かで落ち着いている、とかです。
ベビーブーマーが退職の時期を迎えている今日では、老後住まいに焦点を当てた産業も盛んになってきています。いろいろな保険ばかりではなく、医療関係や介護関係を含めた福祉システムに関連する産業や、住宅の改装や設備に関連する産業、娯楽や趣味、旅行などに関連する産業などがあります。平均寿命が伸びて、人生が長くなったので、それなりに必要なものや、楽しみ方が出てきたのです。おそらく、昔の老後住まいとこれからの老後住まいでは、大きく変わっていくものがあると思います。ベビーブーマーは変遷の激しい時代に生まれて、激動の青春期を経験していますし、開拓的で活発な年代とされています。その人たちの老後住まいがどうなっていくのか、まだ結論はでていませんが、これからの人のありかたと傾向を考えるとき、とても興味のある問題です。
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